設計する際のご注意

対象建築物の範囲

  • 対象建築物の規模:制限なし
  • 柱脚の設計・施工において準拠する法令:建築基準法施行令第66条および平成12年建設省告示第1456号に準拠する

適用図書

  • 建築物の構造関係技術基準解説書2015年版(日本建築センター)
  • 建築構造用アンカーボルトを用いた露出柱脚設計施工指針・同解説2011年改訂版(日本鋼構造協会)
  • 鋼構造設計規準-許容応力度設計法-2005年版(日本建築学会)
  • 鋼構造塑性設計指針2010年版(日本建築学会)

設計作業

  • ロングタイプ(OF12~OF48)については、通常の柱脚設計を行う。
  • ショートタイプ(OF52~OF80)については、柱脚に発生するせん断力は、ベースプレートとコンクリートの摩擦が負担するものとし、アンカーボルトにせん断力を発生させないようにする。
    具体的には下記の確認を行う。

    • 一次設計におけるベースプレートの摩擦耐力の算定において、ベースプレート下面とコンクリートとの摩擦力(Qa)が柱脚に働くせん断力(Q)を上回っていることを確認する。
    • 最大摩擦耐力の算定において、ベースプレート下面とコンクリートとの最大摩擦力(Qfu)が柱脚の応力の状態に応じて算定したせん断力(Qu)を上回っていることを確認する。

    ※上記2条件をクリアできない場合、ショートタイプは使用できません。

設計上のご注意

親子フィラーは、ベースプレート等の関係部材の製作の前に、設計図書に指定されることが重要です。
告示柱脚等の仕様で鉄骨柱が製造・現場搬入された場合、現場工事の段階で親子フィラーを使用することはできません。
以下の点について、事前に、確認をお願いします。

ベースプレート縁端距離の確保
親子フィラーを使用する場合、ベースプレートのアンカーボルト孔は、告示柱脚等の場合と異なり孔径が大きくなっています。
このため、ベースプレートの縁端距離および柱材外面等との距離を、親子フィラー標準図に従って決める必要があります。
ベースプレート厚さの制限
親子フィラーを使用する場合、各サイズにおいて、ベースプレートの厚さに制限があります。
これは、ベースプレート内への親子フィラーの挿入長さ(Fb寸法)を事前に決めているためです。
制限を超える場合は、事前に、弊社にご相談ください。
アンカーボルトの余長の確保
親子フィラーは、親・子合わせて鍔の厚さが9mm(OF12)~28mm(OF80)あります。
これは、アンカーボルトの余長には不利側となりますので、事前に必要な余長の確保をご検討ください。
アンカーボルトの材質の指定
親子フィラーに使用できるアンカーボルトは、引張強度が490N/mm2 以下のものに限定されます。
建築柱脚用途については、ABM推奨とありますが、絶対条件ではありません。
溶接の制限
親子フィラーに使われる材料は、機械構造用炭素鋼鋼材(S45C)です。溶接には向いておりませんので、溶接処理は不可です。