よくあるご質問
- 親子フィラーとは
- 価格や納期について
- 仕様について
- めっき品について
- 設計に関して
- 設計上の注意する点はありますか?
- 露出柱脚との違いは?
- ベースプレートが薄い場合の問題点はありますか?
- ベースプレートが最大板厚を超える場合は?
- アンカーボルトの偏心はどの程度まで対応可能ですか?
- 親子フィラーの種類を混在して使用可能でしょうか?
- 柱に関する制限はありますか?
- 柱継手部のフランジ(ボルト)接合を行いたいと考えていますが技術評価の適用範囲内でしょうか?
- 引抜力に対してどのように抵抗されるのか教えて下さい。
- 引張力が作用した時に、親子フィラーに問題無いことを確認できる資料はありますか?
- アンカーボルト心と柱の外面が同じ位置になるタイプの柱脚部でも使用できますか?また技術評価内ですか?
- 小梁等のピン仕口のガセットプレートに使用できますか?
- 在庫品のOF-S12をLタイプとして使用したいのですが・・・・。
- Fb寸法とは?
- 施工に関して
- 専用グラウトに関して
- その他
親子フィラーとは
親と子(≒大小)2つのフィラー(≒埋めるもの)で構成された鋼製の充填材です。親フィラーと子フィラーはそれぞれが偏心した孔を持ち、アンカーボルトの偏心が大きい場合でも親子フィラーを使用することで告示規定と同等の性能が得られます。
親フィラーと子フィラーで1セットの親子フィラーのみのご提供です。(座金、Wナット、アンカーボルト、ベースプレート等は含まれません。)
- 鉄骨柱の建方工事をスムーズに行えることで工期短縮ができます。
- 工期短縮で重機等のリース期間を縮められコストの削減が図れます。
- 耐震補強等の後施工アンカーなどで精度よい施工が難しい状況でも、親子フィラーは過大孔で施工できるので施工不良などを回避しすることができます。
ベースプレートのアンカーホール径が告示柱脚に比べ過大孔で施工できる利点がある反面、べースプレートが大きくなることがあります。
Lタイプ、Sタイプ、Kタイプ、Qタイプの4種類です。(商品ラインナップ参照)
価格や納期について
当サイトの価格表をご参考ください。
箱数や納入先で変動致します。サイズ、数量、納入地域と共にお問い合わせ下さい。
在庫品 7日~
メッキ品 15日~
特寸,受注生産品 1ヵ月~
専用グラウト材 5週間~
※繁忙期などで変動するため目安として下さい。
仕様について
機械構造用炭素鋼鋼材 S45C です。
引張強度490N/㎟以下の鋼材です。
制限はありません。
めっき品について
溶融亜鉛メッキ品(HDZT77)のみ対応可能です。メッキ代は別途お問合せ下さい。
平均のメッキ膜厚は約76ミクロン以上です。
設計に関して
- ベースプレートに通常より大きな孔をあけるため、ベースプレートの縁端距離の確保や柱材との干渉です。
- アンカーボルトの余長の確保です。
- ベースプレートの厚さに最大値または最小値が設定されていることです。
告示規定ではベースプレートの孔径をアンカーボルト径✛5mmを最大とする(±2.5mm以内)規定がありますが、親子フィラーはアンカーボルト径✛23mm~50mmの過大孔で施工でき、親子フィラーを充填することで隙間は告示規定の✛5mm以内と同等になり性能も満たしているので安心して使えます。
親子フィラーがべ-スプレート下から突出する場合があるので、施工時はモルタルなどの干渉にご注意ください。
ベースプレートの板厚に対応したFB寸法に変更することで問題なく使えます。特寸サイズとなり受注生産になるため納期、価格はお問合せ下さい。
M12~M80用でアンカーボルトの最大偏心距離は±8.5mm~±22.0mmです。詳しくは寸法表の許容偏心距離をご参照ください。
1個所(1柱脚)で親子フィラーの異なるタイプのものを混在して使うことはできません。
特にありません。標準図には角形鋼管等で説明しておりますが、円形鋼管、H形鋼その他、制限はありません。
柱脚のアンカーボルトに対して技術評価を取得した製品なので柱継手部は評価外の使用になります。
引抜力は親子フィラーのリング部(Ka、Fa)を通してアンカーボルトとベースプレートに伝わり、引抜力を伝達する仕組みは一般の座金と同じです。技術評価書では、曲げは『円筒部(Kb、Fb)により十分な厚みがあり問題ない。』せん断は『リング部の厚みで処理する。』となっています。また、引張実験を行い十分な耐力があることを確認しています。
技術評価書があります。(技術評価書 第16-02号)
コラムの断面を一部カットしてその位置にアンカーボルトが設置されている場合は、親フィラーの端部がコラムや溶接部等に当たらず、支障なく設置出来れば問題ありません。
柱脚以外で使用の場合は柱脚と同様の機能とされる部位への適用は可能です。
ベースプレートの厚さに対応したFb寸法を確保する必要があります。OF-S12のFbは8㎜で、ベースプレートの最大板厚は12㎜まで対応可能です。範囲外の場合は特寸サイズで受注生産になるためお問い合わせください。
親子フィラーの性能を満たすために決められた寸法です。
施工に関して
特別な資格は不要で、どなたでも使用可能です。
親子フィラーの販売のみで工事に関わることは行っておりません。
ベースプレートのアンカーホールは、ファブリケータの工場で機械加工により正確に孔をあけてください。現場でのガス溶断などで加工された孔は想定していません。
専用グラウトに関して
Qタイプのグラウトは専用グラウト材をご使用下さい。
鉄骨柱の本締めを含めた固定はQグラウト材の注入前に行ってください。注入後に行った場合、密着したグラウトが離間する恐れがあり、せん断性能を損なう可能性があります。他、注意点や確認事項は標準図を参照して下さい。
練上り量は約13Lです。(計算システムあり)
その他
一般社団法人 建築鉄骨構造技術支援協会の略
親子フィラーの材質はS45Cのため溶接は不向きです。アークストライクやガス炎等による加熱もご遠慮ください。