1. アンカーボルトの設置許容誤差は±8.5mm(M12)〜±22mm(M80)で、告示柱脚における±2.5mmを大きく上回ります。
    このため、鉄骨柱の建方・位置合わせが容易です。また、対角の2箇所で仮止めでき、建方の時間を大幅に短縮することができます。
  2. アンカーボルトの「台直し」、ベースプレート孔の「あけ直し」から解放されます。
  3. 在来一般の鉄骨造柱脚の施工と同じ ( 感覚 ) 要領で使用できます。
  4. 親子フィラーの設置に資格は不要です。
アンカーボルトが偏心していない場合
アンカーボルトが最大に偏心した場合

告示柱脚との比較(例: M20の場合)

設置方法

親子フィラー以外の部品は、従来の構成と同じです。
ベースプレートに所定のアンカーホールをあけておき、現場で親子フィラーを設置するだけで、施工が完了します!

アンカーボルトとアンカーホールの位置関係

許容偏心距離が最大値の場合
親子フィラー以外の部品は従来の構成と同じです。ベースプレート、アンカーボルト、平座金やナットは含まれておりません。

メリット

親子フィラーを使用することで、アンカーボルトの設置許容偏心距離の範囲内でアンカーボルトの設置誤差 ( 基準位置からのずれ ) を吸収できます。
そのため、従来一部で行われていた“台直し”や“ベースプレートの穴のあけ直し”といった性能上問題のある処置を回避することができます。また、それによって、工程のスムーズな進行を手助けします。

施工例

柱脚、耐震補強、あと施工アンカー、橋梁、 落橋防止装置などで使用可能です。
柱脚
隧道支柱
耐震補強
木造柱の柱脚

豊富なバリエーションの親子フィラー(※写真は一部です。)

Qタイプ
階段用
OF-L20
OF-L24
OF-L48

技術評価

親子フィラーは、一般社団法人建築鉄骨構造技術支援協会の技術評価を受けており、構造安全性が確認されております。
技術評価書は、「親子フィラー柱脚工法」と「K型親子フィラー柱脚工法」の2種類があります。前者はアンカーボルト径がM12〜M80までの一般柱脚対応、後者は、M16・M20に限定した階段専用タイプについてのものです。
親子フィラーは、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されております。(KT-130088-A)

PDFダウンロードDATA-24-技術評価書-LS
実大実験
破断状況
施工実験 

親子フィラーは柱脚実大実験、引張実験、せん断実験などを行い、構造安全性を確かめています。また、各種応力計算のほか、FEM解析も行っています。施工実験なども行い施工性も確認しております。

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